DX推進への取り組み
Initiatives for Promoting DX
DX推進の基本方針
当グループの企業理念である「世界最高レベルのものづくりを通して常に新たな価値を創造し、社会や人々の豊かな生活に貢献すること」を実現するためには、デジタル技術の積極的な活用が不可欠です。これを踏まえ、当グループは以下の基本方針に基づき、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進します。
製造プロセスの革新
デジタル技術を駆使して製造プロセスの革新を図り、効率的で高品質な製品の提供を実現します。
業務の効率化
デジタル化により業務の効率化を推進し、迅速かつ正確な業務遂行を実現します。
新たな価値の創造
最新のデジタル技術を活用して、常に新たな価値を創造し、社会や人々の生活を豊かにする製品とサービスを提供します。
2024年10月17日
ピュアロンホールディングス株式会社
代表取締役 中島 秀敏
経営ビジョン
当グループは、「世界最高レベルのものづくりを通して常に新たな価値を創造し、社会や人々の豊かな生活に貢献すること」を企業理念に掲げ、デジタル技術を積極的に活用し企業の成長と社会への貢献を両立させる企業であり続けます。
1. 環境
地球環境の保全を最重要課題と認識し、企業活動のすべての面で健全な地球環境の保全を最優先に考えた事業運営を行います。
2. 生産性
生産性向上や業務の効率化を通じて、お客様や社会のニーズを的確に捉えた企業活動を展開し、持続的な成長を実現します。
3. 品質
新しい技術を高レベル製品として形にし、社会課題の解決に貢献することで、社会に対する責任を果たします。
4. 健康とワークライフバランス
職員の健康増進に努め、安心して家庭と仕事を両立できる環境を提供することで、働きやすさと健康寿命を延ばすことを目指します。
5. 地域貢献
地域に根ざす企業として、地域住民や自治体との連携を強化し、活気ある地域づくりに貢献します。
DXにおける戦略
1. 環境
環境面におけるDX戦略として、地球環境保全と持続可能な事業活動の実現を目指し、エネルギー使用の「見える化」を推進します。これにより、設備ごとのエネルギー消費や使用パターンを詳細に把握し、このデータの活用により、エネルギー消費の無駄を最小限に抑え、効率を最大化するとともに、環境への負荷軽減に寄与します。
2. 生産性と品質
製造現場における情報の一元化と可視化を通じて、製造履歴、設備メンテナンス記録や修理データ、品質データ等を連携させ、統合的管理を行い、迅速かつ的確な状況把握と意思決定を実現します。さらに、データ活用により、最適な保全を実施し設備稼働率の向上や品質管理の強化を図り、生産性と品質向上を達成いたします。また、従業員の暗黙知を形式知化し、知識を組織全体で共有することで、業務を効率化し、迅速な問題解決や改善活動を推進します。
3. 健康とワークライフバランス
労働時間や作業負荷データを収集分析し、労働時間を管理します。また従業員の勤務状況やストレスレベルをモニタリングすることや、定期的な健康状態のチェックやアンケート調査データを分析活用することにより、業務の負荷分散や業務プロセスの見直しを進め、労働時間の短縮とストレスの軽減を図ることで、従業員の健康維持とワークライフバランスの向上を実現します。
戦略を実現するための具体的な取り組み
1. 環境
- 電気監視システムの導入
エネルギー消費の無駄を最小限に抑え、効率を最大化するために、電気監視システムを導入します。このシステムにより、リアルタイムでの電力使用状況を可視化し、エネルギー消費の最適化を図ります。電力の消費データを正確に把握し、無駄なエネルギー使用を削減することで、環境負荷の軽減に寄与します。
2. 生産性と品質
- 生産管理システムの導入
生産ラインのデータを一元化し、リアルタイムでの情報共有と分析を可能にする生産管理システムを導入します。これにより、効率的な生産管理と生産性の向上を図ります。
- 設備保全システムの導入
設備のメンテナンス履歴や修理データを統合的に管理する設備保全システムを導入します。このシステムにより、設備投資や保全計画の最適化を進め、設備の稼働率と信頼性を向上させます。
- ナレッジマネジメントシステムの導入
暗黙知を形式知化し、組織全体で知識を効果的に共有するためのナレッジマネジメントシステムを導入します。これにより、業務の効率化を推進し、経験や知識の蓄積と活用を促進します。
- 温湿度管理システムの導入
生産現場の温湿度をリアルタイムで監視し、最適な作業環境を維持するための温湿度管理システムを導入します。これにより、品質管理の強化と作業環境の最適化を実現します。
3. 健康とワークライフバランス
- チャットツールの導入
情報共有を迅速かつ確実に行うため、社内チャットツールを導入しました。これにより、コミュニケーションの効率が向上し、業務のスムーズな進行をサポートしています。
- 出退勤管理システムの導入
出退勤管理システムを導入し、作業スピードの向上と過剰な労働の防止を図っています。このシステムにより、労働時間を正確に管理し、働きすぎを防ぐことで、健康的な働き方を促進します。
- リモート会議システムの活用
移動時間を削減するためにリモート会議システムを活用しています。これにより、時間を有効に使い、業務の効率化を図るとともに、移動によるストレスを軽減しています。。
- グループウェアの活用
申請業務の電子化と文書管理の簡素化を実現するために、グループウェアを導入しました。これにより、申請の承認プロセスが迅速化され、文書の検索や共有が容易になり、業務の効率が大幅に向上しています。
体制
DX推進責任者:代表取締役社長(DX戦略の策定と推進)
DX推進チーム:DX部(DXプロジェクトの実行や管理)
各部門の担当者:部門リーダー及びサブリーダー(部門ごとのDXニーズの収集及びデジタル化推進サポート)
外部パートナーやコンサルタント:専門的な知識や技術支援によりDX推進のサポート
DX人材育成計画
DX推進に必要な人材の育成と確保に関し、ナレッジマネジメントシステムを活用し、従業員のスキル向上を図るとともに、DX関連の研修を実施します。また、外部パートナーや専門家と連携し、プロジェクトを強化し、さらに、デジタル分野の人材採用を積極的に進め、社内チームを拡充していきます。
ITシステム、デジタル技術活用の環境整備
1. ネットワークインフラの強化
- 高速で安定したインターネット接続の導入
高速かつ安定したインターネット接続を確保することで、すべてのシステムやデジタルツールがスムーズに連携し、業務の効率化を図ります。
- ネットワークセキュリティの強化
データの保護とシステムの安全性を確保するため、ファイアウォールやVPNなどのセキュリティ対策を導入し、サイバー攻撃や不正アクセスからの保護を強化しています。
またウイルスセキュリティーソフトを導入し、マルウェアやウイルスからシステムを守ります。
さらに、統合脅威管理(UTM)ソリューションを導入し、複数のセキュリティ機能を一元的に管理しています。
2. データ管理とバックアップ
バックアップの対象を特定し、方法、保管先、頻度を規程し、適切な情報管理を徹底しています。また、クラウドサービスを利用してバックアップを実施する際には、次の点を確認しています。
- サービス要件の確認
- サービス提供者のサービス利用約款および情報セキュリティ方針が当グループの情報セキュリティ規定に適合しているか
- 当グループ事業所のある地域で発生する震災、水害などの影響を受けない地域の施設であるか
戦略達成状況に係る指標
1. CO2排出量の削減2030年までに42%減
環境面のDX戦略を通じたエネルギー使用の「見える化」により、エネルギー消費の無駄を削減し、効率化を進めることで、CO2排出量の大幅な削減を目指します。
2. メンテナンス計画遵守率(20%)
生産性と品質のDX戦略に基づき、製造現場におけるメンテナンスデータの統合管理と活用を通じて、保全計画の遵守と最適化を促進し、設備稼働率の向上を実現します。
3. 有給休暇取得率(90%)
健康とワークライフバランスのDX戦略に基づき、労働時間管理や作業負荷の分散を進め、労働時間の短縮やストレスの軽減を図ることで、有給休暇取得率の向上を目指します。
サイバーセキュリティに関する対策

当グループは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が推進する『セキュリティーアクション』において二つ星を宣言し、情報セキュリティの強化に取り組んでいます。二つ星宣言は、基本的な対策に加え、さらに高度なセキュリティ対策を実施しております。
今後も、お客様の情報を確実に守るためにセキュリティ対策を強化し、安心・安全なサービス提供に努めてまいります。
情報セキュリティの基本方針や具体的な取り組みについては【サスティナビリティの取り組み-ガバナンス】を参照してください。